COLUMN 01

ルイボスのあんな話こんな話

地球上で唯一ルイボスが生育できる場所とは?
ルイボスは薬として飲まれていた?など

地球上で唯一ルイボスが生育できる場所とは?

ルイボス生育の条件は……、

  • 南アフリカ共和国の西ケープ州セダーバーグ山脈を中心とした地域。
  • 夏は長く厳しい暑さと乾燥が続き、冬には雨が降るエリア。
  • 帯状に分布する灌木(かんぼく)植生地域の中。
  • 砂状の痩せた(栄養が少ない)土地でpH7以下の酸性の土壌。
  • 最も重要な栽培地域は西ケープ州の北部、ルイボス・リミテッド本社があるクランウィリアム地域。
  • 栄養分の少ないクランウィリアムの土壌でルイボスは驚くべき生育を見せる。土壌酸性度は理想的なpH4.5〜5.5。

ルイボスは薬として飲まれていた?

南アフリカへヨーロッパなどから移民が入ってくる以前から、現地の人々(サン族やコイコイ族)はルイボスを抽出したり煮出したりして飲んでいたと思われます。
ただ、今のように嗜好品として楽しむために飲むというより主に治療目的で使っていたと思われています。

ルイボスの起源は今もまだ、ミステリー?

ルイボスは6万年以上もしくはそれ以前から南アフリカのセダーバーグ山脈一帯で原住民によって使われていたと思われています。
ただどのように使われていたのかは未だ解明されておらず、今のように飲料(もしくはお茶)としてルイボスが使用されていたかどうかは不明です。

人類の起源と同じくアフリカの地から始まったことは分かっていても、未だ謎につつまれているのです。

最新テクノロジーでも証明されたカフェインフリー

ルイボスティーはデカフェ(カフェインのある食物から人工的にカフェインを取り除くこと)ではなく、本来カフェインフリーのお茶です。ルイボスティーがカフェインを含まないことは南アフリカの食品科学研究の権威である国立ステレンボッシュ大学による最新の設備を使った検査でも再確認されています。現地にはルイボスティーを赤ちゃんに与えたり、ポットで煮だしながら飲む習慣が20世紀初期からあったことが記録に残っています。

コブラに守られる?ルイボスのふるさと

ルイボスが栽培されている地域にはケープコブラと言われる猛毒のヘビがいます。
ルイボスの収穫は種を蒔いてから2年目の夏である1月~4月。収穫はコブラと隣り合わせでもあるのです。ただ思うに、ルイボスのふるさとである南アフリカのセダーバーグの地の自然が今でも守られているのはコブラのおかげでもあるのではないでしょうか。
人間を簡単には近寄らせない、猛毒のケープコブラ。そう考えるとコブラはルイボスの地を人間の手の浸食から守ってきた存在であるのかもしれませんね。

ルイボスだけが持つ抗酸化物質、「アスパラチン」

ポリフェノールは抗酸化物質のひとつで植物由来のものを指します。ちなみにルイボスにも含まれているフラボノイドはポリフェノールの一種で、現在9,000種類以上ものフラボノイドが植物由来のものとして確認されています。
ルイボスにもアスパラチン、オリエンチン、イソオリエンチン、ルチン等の多様なフラボノイドが含まれていますが、その中でもアスパラチンはルイボス固有のフラボノイドなのです。アスパラチンはその希少性だけでなく、ルイボスに含まれる最も有効な抗酸化物質として重要であり様々な研究が今も進められています。


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