そもそもルイボスって
どんな植物?
ルイボスの事なら何でもおまかせ! クリントンさんに聞いてみよう。
南アフリカの一部の地域でしか育たないルイボスという特殊な植物。加工される前の状態は、日本では滅多に見られないので、そもそもどのような植物かイメージできない方も多いはず。そんな謎に包まれたルイボスの生態について、南アフリカ出身でルイボス・マーケティング・リミテッドのクリントン・ガス代表が詳しくご紹介します。
過酷な環境で育つ生命力にあふれた植物
ルイボスが世界で唯一生える場所、セダーバーグ一帯は、大きな岩がゴロゴロと転がる砂地で、とても乾燥しています。夏は日射しが厳しく暑い上に、 紫外線も強い。でも、高地なので朝は気 温が低く、寒暖差は30°Cにもなります。 こんな過酷な環境で育つルイボスは、まさに生命力にあふれた植物と言えます。
雨が少なく乾燥していても
へっちゃらな理由
ルイボスに適した雨量は年間300〜600mmくらいで、降り過ぎると病気になってしまいます。セダーバーグの土壌は水はけがよく、 雨が降るとすぐに染み込んで地底の岩盤 に溜まります。ルイボスはこの水を求めて、 3m以上まで根を伸ばし、水やミネラル分を吸い上げて成長します。
春の訪れを告げる黄色い花と、
ゴマくらいの小さな種
南アフリカの春、9月になると、ルイボス畑は小さな黄色い花で彩られます。マメ科の植物であるルイボスは、花が散るとインゲン豆のような実をつけ、中にはゴマくらいの大きさの種が入っています。集めるときは、木の下に落ちた種を、 砂ごとふるいにかけて取り出します。
見た目と違って柔らかく
葉と茎の区別がつきにくい
細長くてとげとげとしたルイボスの葉。見た目のイメージとは違い、とても柔らかいんです。低木で、風になびくほどしなやかなので、木というよりも草に 近いかもしれません。葉と茎の区別がつきづらく、 細かく枝分かれして密集しているので、葉と茎をまるごと収穫するんですよ。
ルイボスの成長カレンダー
葉も茎も細かく刻んで茶葉にします
50〜80cmの長さに刈り取ったルイボスは、裁断機で約5mmの細かさに裁断。さらに、刻んだ茶葉を屋外で発酵させる際にトラクターで潰し、葉も茎も見分けがつかなくなるほど細かくします。そうすることで発酵が進み、まっ赤なルイボスができあがるのです。